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評者◆福島泰樹
アジテーター・寺山修司――負を生へのエネルギーに変えていく寺山の作品世界
寺山修司著作集 全五巻
寺山修司
No.2919 ・ 2009年05月30日




短歌・俳句・詩から舞台演劇、ポップカルチャーに至るまで、多様な才能で圧倒的な存在感を示した鬼才・寺山修司。その数多くの作品を網羅した『寺山修司著作集』(クインテッセンス出版)がこのたび完結した。「絶叫歌人」として寺山をはじめ多くの文学者の作品を朗読してきた、歌人の福島泰樹氏にインタビューした。(4月21日、東京・入谷にて)


●六九年、寺山との出会い
 ――今年、二〇〇九年は寺山修司の没後二十七年となります。寺山は現在でも数多くのファンを持ち、彼の活躍を記憶している世代はもちろんのこと、没後に生まれた世代にまで大きな影響を及ぼしている一種のアイコンではないかと思うのですが、その「伝説」となってしまった寺山修司本人と実際に出会っていらっしゃるということが、福島さんと読者との大きな違いではないかと思います。福島さんの寺山との出会い、そして寺山と過ごした年月などについてお話しいただけますでしょうか?
福島 初めて会ったのは、一九六九年の十一月でした。早稲田祭で講演頼まれて、寺山さんの前座つとめたんです。ちょうど七〇年反安保闘争が山場を迎えていて、大菩薩峠での赤軍派の軍事訓練が発覚したり、新左翼の各派、全共闘の学生や反戦青年委員会に結集した労働者たちは、血を流して闘っていました。バリケー...







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