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評者◆秋竜山
法則の中に生きてます、の巻
No.2912 ・ 2009年04月04日
百馬鹿というのがある。それに、ならっていうとしたら、〈百法則〉とでもなるのかしら。世の中、すべて法則。法則によって回っている。と、いう面白法則の本。水野俊哉『「法則」のトリセツ』(徳間書店、本体一二〇〇円)。この本を読むと、自分は法則の中に生きているのであるように思えてくる。法則漬けとでもいうか。あれも法則、これも法則。
〈法則とは人生のルールに他ならないからだ。〉(本書より) という。 〈あなたは以下の法則や、法則に関する言葉をいくつ知っているでしょうか? ①パレートの法則、②ハインリッヒの法則、③ピーク・エンドの法則、④AIDMAの法則、⑤エメットの法則、⑥ジップの法則、⑦プロスペクト理論、⑧フットインザドア、⑨ローボール、⑩ピーターの法則、⑪ゲーム理論、⑫判断のヒューリスティック、⑬好意の返報性、⑭コミットメントの一貫性、⑮自己高揚帰属バイアス、⑯マキシマイザーとサティスファイザー、⑰アファメーション、⑱NLP、⑲ミラーニューロン、⑳ハロー効果、 知っている数によって、大まかな目安は以下の通りだ。1~5個……法則ビギナー、6~10個……法則レギュラー、11~15個……法則マスター、16~20個……法則ドクター。〉(本書より) ガッカリもしなかったが、本書から引用文を写しながら、一つも知っていなかった。そういう人間はどのような部類に属するのだろうか。〈本書には150を超える法則が登場するので、それぞれの法則をどの局面で使えばいいのか、ぜひ本書を読んで「法則ドクター」を目指してほしい。〉と、いうわけだ。むずかしい法則が150を超えているとなると、そんな法則にしばられたくなると思ってしまうのが人情というものだろう。ところが、本書はそのような野暮法則におちいることなく、どんどんページをめくりたくなるような法則で書かれてある。〈2割は怠け者「働きアリの法則」〉という項目では、 〈アリの集団の働きぶりを細かく観察すると、勤勉でよく働くアリが2割、怠けて働かないアリが2割、普通に働くアリが6割という分布になるという。そして、このことが人間の組織においても、バリバリ働く優秀な社員が2割、普通の社員が6割、そして怠け者の社員が2割発生するという現象があることから、「働くアリの法則」と呼ばれている。〉(本書より) これは、有名な怠け者アリについてであるが、 〈この場合、怠けているアリを排除すればいいと考えがちだが、実験結果では、なんと怠け者の2割を排除すると、それまで普通に働いていたアリから、怠け者のアリが発生するという。〉(本書より) 怠け者という存在は生き物にとって、とっても重要である。つまり、ロボットではないことを証明しているからだ。ロボットって怠けたりしないだろう(……だと、思うけど)。もし、怠けロボットがあらわれたとしたら、欠陥ロボットというより優秀ロボットということになるだろう。人間のいう通りにならないロボットを怠け者ロボットということになるのだろう。そういえば、「ロボット三原則」ってのがあった。 |
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