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評者◆植田隆
市民メディアに関する“フィールドワーク”といった趣き―新たなメディア構築の可能性を探る
市民メディアの挑戦
松本恭幸
No.2912 ・ 2009年04月04日




 市民メディアというのは、市民が担い手となって、市民が参加して活動するメディア媒体のことを意味する。かつてなら、マス・メディアも同様だが、紙媒体(新聞、雑誌形式)が主流だった。近年では、放送媒体(FMラジオ、有線放送、ケーブルテレビなど)そして、インターネットへと展開してきている。
 著者はこうした市民メディアの「歩み」を辿りながら、現状を広範囲にしかも詳細に紹介・分析しながら、今後の市民メディアの方向性を模索している。だから、本書は著者も「あとがき」で述べているように、市民メディアに関する〝フィールドワーク〟といった趣きがあり、また「市民メディア総覧」といってもいい内容を持っている。
 著者が本書で紹介しているなかで、わたしの関心を惹いたメディアのかたちにふれてみたい。ひとつは、市民参加型インターネット新聞というものだ。新聞社のWebsiteやyahooのニュース面は、よく知られているが、それ以外のインターネット新聞なるものは、あまり馴染みのないものだというのが、正直なところだと思う。確かに、何年か前に韓国発のインターネット新聞「OhmyNews」日本版の立ち上げが評判(鳥越俊太郎の編集長就任で注目を集めた)になった記憶はある。だが、マス・メディアの当初の喧騒をよそに、その後、どうなったかは、...







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