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評者◆皆川勤
アメリカのイラク戦争はイスラエル防衛のため、と解析――キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が交叉する場に、絶え間ない戦火
イラク崩壊――米軍占領下、15万人の命はなぜ奪われたのか
吉岡一
No.2906 ・ 2009年02月21日
「イラク崩壊」とは極めて象徴的な言辞だ。つまり、これは、03年5月のブッシュの「大規模戦闘終結宣言」による米英軍を中心とした占領統治開始以降の独立国家のかたちをなしていない情況を指し示しているのだ。
「朝日新聞」中東アフリカ総局特派員だった著者は、イラク戦争の現状を知れば知るほどに、その深い闇に突き当っていった。誰もがアメリカ・ブッシュ政権による名目のない無謀な戦争行使であることはわかっていても、なぜそれほどまでに開戦に拘り、多くの犠牲者をだしながらも、依然、米英軍を駐留し続けているのか、幾つかの事由を列挙できるとしても、確定的に主張できるものはないように思える。9・11テロの報復、石油利権の獲得、反米にシフトしたフセイン体制の解体と、どれを挙げてもそれなりの根拠はあるとはいえるかもしれない。もちろん、イラクの民主化や大量破壊兵器排除などといったお題目は、わたしたちの誰もが空虚な理由付けでしかないことを知っている。著者が、本書で、「終結宣言」以降のイラク情況を仔細に分析報告しながら辿りついた見解は、イスラエル国家防衛のためにイラクをコントロール下に置くことだったとする。巧みなアメリカのイラク戦略を解析し、具体的な事例を示しながら提示する著者の見解は、見事というしかない。例... 【現在、図書新聞を定期購読されている方】 から「ご契約者のお名前」「郵便番号、ご住所」「メールアドレス」「ID・パスワード新規取得」の旨をご連絡ください。 【定期購読されていない方】 定期購読契約が必要です。 こちらから をしてください。 |
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