書評/新聞記事 検索  図書新聞は、毎週土曜日書店発売、定期購読も承ります

【重要なお知らせ】お問い合わせフォーム故障中につき、直接メール(koudoku@toshoshimbun.com)かお電話にてバックナンバー・定期購読の御注文をお願い致します。

評者◆田中優子
新年特大号 田中優子氏インタビュー カムイの視点を手に入れろ
カムイ伝講義
田中優子
No.2900 ・ 2009年01月01日




 白土三平氏のライフワークともいえる『カムイ伝』は、江戸時代の初期を時代背景とした長編劇画である。2006年より、『カムイ伝』を使用した授業を大学で行っている田中優子氏が、2008年10月にその集成ともいうべき『カムイ伝講義』を上梓した。当書で「『カムイ伝』は時代を超えて、むしろいまのためにあるのではないか」と指摘する田中氏に、なぜ今『カムイ伝』なのか、『カムイ伝』の世界が現代とどう通ずるのか、話をうかがった。(インタビュー日‥2008年11月7日、東京・市ヶ谷にて。聞き手・鎗田淳〔本紙編集〕)


カムイ伝との出会い、印象的な一揆のシーン

 ――カムイ伝との出会いはどのようなものだったんでしょう。リアルタイムでお読みになっていたのですか。
田中 リアルタイムでしっかり読んでいたのではないのです。覗いたことがあるという程度です。当時漫画本は読んでいませんでした。今はどんな年齢層でも漫画を読むのでしょうが、私の頃は中学校を卒業したら、もう読まないという人が多かったんです。漫画は子供のものだという考えがあって。しかし大学生が全共闘運動の中で再び漫画を読み始めました。ですから70年代に入ってからは、大学にいくとその辺にいくらでも落ちているというか、部室にそれとなく置いてある、あるい...







【今すぐどなたでも読める書評・記事はこちら】
  • 新聞連載(※一部連載を除く)
  • サイト限定連載
  • 読者書評
  • 【現在、図書新聞を定期購読されている方】
    こちらのフォームから「ご契約者のお名前」「郵便番号、ご住所」「メールアドレス」「ID・パスワード新規取得」の旨をご連絡ください。
    【定期購読されていない方】
    定期購読契約が必要です。
    こちらから定期購読のお申し込みをしてください。






    
    リンクサイト
    サイト限定連載
    
    図書新聞出版
      最新刊
    『新宿センチメンタル・ジャーニー』
    『山・自然探究――紀行・エッセイ・評論集』
    『【新版】クリストとジャンヌ=クロード ライフ=ワークス=プロジェクト』
    書店別 週間ベストセラーズ
    ■東京■東京堂書店様調べ
    1位 マチズモを削り取れ
    (武田砂鉄)
    2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
    (山下賢二)
    3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
    (村上春樹)
    ■新潟■萬松堂様調べ
    1位 老いる意味
    (森村誠一)
    2位 老いの福袋
    (樋口恵子)
    3位 もうだまされない
    新型コロナの大誤解
    (西村秀一)

    取扱い書店企業概要プライバシーポリシー利用規約