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評者◆松田政男
大島渚著『大島渚著作集』によせて 映画=運動の渦中に今も居つづける
大島渚著作集
大島渚
現代思潮新社
No.2897 ・ 2008年12月13日




 朝ごと必ず新聞を読むということから一日を始める――というヘーゲル以来の市民社会を儀式のままに、二〇〇八年十一月二十六日の朝ふと朝刊を手にして、これは私だけの儀式やも知れぬまま社会面の最下段にある死亡欄にまず目を走らせて、思わず息をのんだ。浦岡敬一さんの訃報が載っていたからである。「うらおか・けいいち=映画編集者」とあり、「敗血症で死去、78歳」と記事はつづけられていた。その生前の仕事として小林正樹監督の『東京裁判』と共に、大島渚監督の『愛のコリーダ』が挙げられていたこともあって、私はたちまち往時を偲び返さざるをえなかった。
 南伊豆で行われた葬儀に参列できぬままにいま追憶の片々を取り出してみると、浦岡さんとの最初の出会いはその大島渚による『絞死刑』の現場であった。一九六七年の秋から翌六八年の初めまで撮影がつづけられた『絞死刑』のフィルムが浦岡さんに手渡され、東京・六本木のアオイスタジオで編集作業に入って行く途上で、なぜか出演者の一人となっていた私もまたアフレコや何やらでしばしばその現場を訪れ、当時まだ松竹に在籍中だった浦岡さんと初めてお目にかかったのだ。
 当時かけだしの映画評論家と自称他称していた私が、ひょんなことから『絞死刑』へ出演する羽目とは相成った事と次第については、...







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