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評者◆吉田裕
吉田裕氏に聞く、シリーズ「戦争の日本史」 戦場にせまる歴史学――従来の戦訓・戦史研究を越えて軍事史のタブーをひらく
アジア・太平洋戦争――戦争の日本史23
吉田裕・森茂樹
No.2894 ・ 2008年11月15日




 シリーズ「戦争の日本史」(吉川弘文館)が刊行中だ。日本史における戦争や内乱をテーマに、戦争とは何かを追究した全二三巻におよぶ壮大な企画である。戦争史・軍事史研究の最新動向を盛り込み、これまで稀薄だった戦争に対する歴史認識を深めるラインナップとなっている。編集委員の一人で最終巻『アジア・太平洋戦争』の共著者である吉田裕氏に話をうかがった。(10月6日、一橋大学にて/聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)
戦争の時代の再認識という課題
 ――シリーズの「戦争の日本史」のねらいと特徴はどのような点にありますでしょうか。
吉田 軍事史研究がかなり大きく進展を見せてきたので、軍事史を軸にして日本の歴史を描いてみようというのが大きなねらいです。つまり、それがもう描けるところまで研究が進展しているので、「戦争の日本史」でシリーズを作ることになったんですね。
 これまで軍事史については、歴史学はどちらかというと忌避感というか、その研究を敬遠する雰囲気がありました。しかし、ここ一〇年ぐらいの間に状況が大きく変わり、軍事史研究の進展が著しいので、それを柱に据えて、歴史を再構成したのが、このシリーズです。
 軍事史といった場合、いわゆる戦訓研究、つまり将来の戦争に向けて過去の戦争や戦闘のなかから教訓を導き...







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