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評者◆金時鐘
金時鐘氏インタビュー 「抒情」と「詩」をめぐって 渇いた時代にことばを――四・三事件から60年目の夏、改めて詩のあり方を問う
No.2886 ・ 2008年09月20日




 7月25、26の両日、東京・新大久保、労音大久保会館にて「詩人 金時鐘をむかえて 音と、詩と、舞と、『ここより遠く よりこのここに近く』」と題するイベントが行われた。金氏と桜井大造氏のトークをあいだにはさみ、金氏の未発表最新作を含む詩の朗読がピアノ、ドラムス、韓国の伝統楽器である伽 琴(カヤグム)、奚琴(ヘグム)、 篥(ピリ)、牙箏(アジェン)などとコラボレートされた。金氏が長年を費やし訳し終えた尹東柱の詩や昨年刊行された『再訳 朝鮮詩集』の作品も読まれた。四・三事件から60年目の節目の今年、改めて詩やことばにとって大切なものは何か、お聞きした。
(インタビュー日7月26日、編集部)


日常的なものとしてある「抒情」

 ――昨夜の会では、フランシス・ベーコンの「随想録」を引かれ、名声は表面を流れる軽いもの。見過ごされ、沈んでいる底辺が動かないと変っていかない、自分は底流するエネルギーの一端でありたい、とまず最初におっしゃったことがとても印象的でした。また二つの新作「旅」「四月よ、遠い日よ。」を朗読でお聞きでき、金時鐘さんの静かにまっすぐ響いてくる声が、耳に残ったままです。
金 「旅」、「四月よ」は二篇とも「四・三事件」が作品の下地でうずいている作品です。今年でちょうど六十...







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