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評者◆ダニー・レヴィ
「演出されたリアリティ」と、本当に深い真実と――ダニー・レヴィ監督インタビュー『わが教え子、ヒトラー』
わが教え子、ヒトラー
ダニー・レヴィ監督
No.2885 ・ 2008年09月13日




 ヒトラーには演説の「先生」がいた――。そんな事実をもとにした本作『わが教え子、ヒトラー』は、近年また増加傾向にあるナチス関連の映画の中でも出色の快作だろう。シリアスな中にも笑いあり、笑いの中にもシリアスあり……。監督のダニー・レヴィ氏が来日の折りに、東京でインタビューした。(聞き手・須藤巧〔本紙編集〕)

「喜劇のカクテル」をつくりあげた

 ――この映画には、「映画」がたくさん出てきます。たとえば、一九四五年元旦のヒトラーの演説をレニ・リーフェンシュタールが撮るので、破壊されたベルリンをごまかすためにセットをつくるだとか、四四年の大晦日からヒトラーと愛人のエヴァ・ブラウンが一晩すごすときに、彼女のプライベート・フィルムが流されたりします。
レヴィ 私は、実際に存在する要素を使いました。私自身が集めた情報であるとか、公文書資料だとか、伝記だとか、そういった情報・資料をすべて一緒くたにし、そこから、言うなれば、「喜劇のカクテル」をつくりあげたのです。入手することができたものはできるだけすべて使い、そうでないものは自分の中で「発見」していったのです。エヴァ・ブラウンのプライベート・フィルムはドイツでは大変よく知られたもので、美しい映像がたくさん収められているのでDVDも出ています。レ...







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