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評者◆なし
「音楽(空間)」と「ユーザー」の関係に迫る――「コミュニケーションの領域」を分析
ライブハウス文化論
宮入恭平
音楽空間の社会学――文化における「ユーザ-」とは何か
粟谷佳司
No.2884 ・ 2008年09月06日




 青弓社から、音楽に関する本が二冊出た。宮入恭平『ライブハウス文化論』と、粟谷佳司『音楽空間の社会学――文化における「ユーザー」とは何か』である。たまたまだろうが、著者は二人とも一九六八年生まれで、初の単著刊行となる。
 『ライブハウス文化論』のほうから内容を見ていこう。著者はミュージシャンでもある。第1章では、「ライブハウス」というものの来歴が語られる。いわく、「ライブハウス」は和製英語なので、海外では通じない。「ライブハウス」という言葉が一般的に認知されるようになったのはここ二〇年ほどである。それは、かの「バンドブーム」によってライブハウスの「システム化」と「ビジネス化」が起こってきたこととパラレルでもある。ここでも、「文化なのか産業なのか」という、よくある話に直面することになる。なるほど、一見カッコよく見えるライブハウスにも「理想と現実」があるということだ。
 日本での「ロック」の誕生は一九五八年であるという。しかしそのときから、今でいう「ライブハウス」が存在していたわけではないし、ましてや「ライブハウス」という言葉が流通していたわけでもない。
 第2章では、ライブハウスに関わるミュージシャンをプロ、アマ、インディーズとわけて考察している。「プロ/アマ」という分類も歴史的...







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