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評者◆小沢信男
精神のショック療法──グローバリズムの重圧を突破する電話帳のような本の破砕力
大活字版『ザ・花田清輝』上下
花田清輝
第三書館
No.2875 ・ 2008年06月28日




 大活字版『ザ・花田清輝』上下(第三書館)が刊行された。花田清輝の主要著作を、グラスレスで読むことができる大活字の大判であり、小説や戯曲、 評論やエッセイなど、多岐にわたる彼の作品世界が二冊に凝縮されている。本書を手がかりに、解説を執筆した作家の小沢信男氏に話をうかがった。(聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)

 通り過ぎない人、花田清輝

 ――小沢さんは昨年、『通り過ぎた人々』(みすず書房、二〇〇七年)を出されました。あとがきに、「私から新日本文学会を抜いたら、の抜け殻みたいにならないともかぎらない」と書かれていますが、本書には、この新日本文学会をめぐって出会われた一八人の姿がえがかれています。
小沢 彼らは、もうこの世にいないからいいんですよ、何を書いても(笑)。先年解散して、もうこの世にない新日本文学会とは、こんなものだったんだよとぜひにも言い残しておきたい、という気持で書いたのが、この一八篇です。だから故人に限った。二年間「みすず」に連載して、わりあい好評でした。この調子でどんどん書いたら、と言われるけれど、ひとまず気が済んで、これ以上こんなふうには書けませんね。
 連載の途中で、田所泉さんが亡くなって、最後の一八人目になってしまったのは、それはドラマチックなことでした...







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