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評者◆柄谷行人(聞き手・小嵐九八郎)
60年安保から全共闘へ──国家やネーションにこだわる運動がなくていいのか
No.2869 ・ 2008年05月17日




 世界的に学生運動・大衆運動が高揚した一九六八年から今年は四〇年目を数える。日本の六〇年安保闘争から六八~六九年の全共闘運動への歴史を振り返り、その運動の姿と意味をさまざまな方たちに語っていただき、多様な視座から検証してみたい。このことは、過去への回想にとどまらず、侵略と戦争、貧困と格差、環境破壊、文化・イデオロギーの危機が進む現在と未来を考える上で、示唆を与えるものとなるのではないか。前の世代から次の世代へと引き継いでいくものも見えてくるのではないか。文芸批評家・思想家の柄谷行人氏が、六〇年と七〇年の運動の検証、学生時代の生活、国家とネーションと資本、近代文学の意味、歴史と反復の論理、帝国主義と世界共和国、マルクス主義と世界宗教など多岐にわたって数時間に及んで縦横に語った。本紙面では、そのうち六〇年・七〇年論の部分を紹介します。聞き手は作家の小嵐九八郎氏。
(インタビュー日・3月26日、東京都多摩市にて。編集部)

六〇年安保闘争には近代日本のあらゆる問題が出てきた

小嵐 柄谷さんにお聞きしたいことは、まずは、大学を出て大学院に行かれ、『群像』の新人文学賞をとられて、いろいろあったと思うんですが、六〇年安保の運動と七〇年前後の運動の同一性と違いということです。今から四〇年...







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