書評/新聞記事 検索  図書新聞は、毎週土曜日書店発売、定期購読も承ります

【重要なお知らせ】お問い合わせフォーム故障中につき、直接メール(koudoku@toshoshimbun.com)かお電話にてバックナンバー・定期購読の御注文をお願い致します。

評者◆小澤征良
小澤征良氏インタビュー 『そら いろいろ』をめぐって 音と無音のあいだで
そら いろいろ
小澤征良
No.2868 ・ 2008年05月03日




 ――エッセイ集『そら いろいろ』を拝読後、小澤さんの言葉によってとても静かな場所に連れて行ってもらった感覚になりました。「静かな場所」とは単に音が無いということだけでなく、一呼吸おいて自分を見つめさせられる、心中の雑音が消えるような場所です。同時に小澤さんのその言葉を引き出すきっかけとして、タイトルにある「そら」に代表される風景や自然といったものがあるように感じました。本書ではいろんな場所から眺められた空が描かれますが、その空を含んだ風景が人物や記憶を喚起させ、そこには常に小澤さんの聴覚が捉えられた「音」或いは「無音」があるように思います。漠然とした質問ですが、小澤さんにとって風景はどのようなものとしてありますか。
小澤 一つ一つのエッセイごとに書こうとしていることが違っているので、まとめてというお話は出来ないのですが、自分にとっての風景は、おっしゃったようにたいてい音と関連していて、イコールで繋がって存在しているところがあります。夏の山にいるとしたら遠くで鳥が鳴いていたり、風の音が木の葉を揺らしたり、海辺にいるなら当然終わりなく波の音が、雪山にいれば雪が音を吸収して全く音のないシインとした感じがあるというように……。例えば風景の写真を見ても、そこで聞こえている音みたいなものに...







【今すぐどなたでも読める書評・記事はこちら】
  • 新聞連載(※一部連載を除く)
  • サイト限定連載
  • 読者書評
  • 【現在、図書新聞を定期購読されている方】
    こちらのフォームから「ご契約者のお名前」「郵便番号、ご住所」「メールアドレス」「ID・パスワード新規取得」の旨をご連絡ください。
    【定期購読されていない方】
    定期購読契約が必要です。
    こちらから定期購読のお申し込みをしてください。






    
    リンクサイト
    サイト限定連載
    
    図書新聞出版
      最新刊
    『新宿センチメンタル・ジャーニー』
    『山・自然探究――紀行・エッセイ・評論集』
    『【新版】クリストとジャンヌ=クロード ライフ=ワークス=プロジェクト』
    書店別 週間ベストセラーズ
    ■東京■東京堂書店様調べ
    1位 マチズモを削り取れ
    (武田砂鉄)
    2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
    (山下賢二)
    3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
    (村上春樹)
    ■新潟■萬松堂様調べ
    1位 老いる意味
    (森村誠一)
    2位 老いの福袋
    (樋口恵子)
    3位 もうだまされない
    新型コロナの大誤解
    (西村秀一)

    取扱い書店企業概要プライバシーポリシー利用規約