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評者◆田島泰彦
同質化するメディアと権力──なぜメディアはジャーナリズムから離れてしまったのか
組織ジャーナリズムの敗北──続・NHKと朝日新聞
川崎泰資・柴田鉄治
No.2868 ・ 2008年05月03日




 憲法に定められた表現の自由がますます揺らいでいる。公権力の介入のみならず、自主規制や自己検閲が強まってきた。ドキュメンタリー映画『靖国 YASUKUNI』(李纓監督)上映自粛問題、草薙厚子著『僕はパパを殺すことに決めた』(講談社、二〇〇七年)の供述調書流出事件などは、その一例だ。こうした問題に、メディアはどう対処したのか。そしてジャーナリズムの行方は――。表現の自由をめぐって活発な発言を続ける上智大学文学部新聞学科の田島泰彦氏(メディア法)に、女性国際戦犯法廷の番組改編と「NHKvs朝日」問題を再検証した川〓泰資・柴田鉄治著『組織ジャーナリズムの敗北――続・NHKと朝日新聞』(岩波書店、二〇〇八年)などを手がかりに、話をうかがった。(4月17日、東京・四ツ谷にて/聞き手・米田綱路〔本紙編集〕)

ずらされていく問題の本質
 ――『僕はパパを殺すことに決めた』をめぐっては、去る四月九日、講談社の第三者機関である調査委員会が調査報告書を発表しました。そして同月一四日、本書の元になる取材に協力し、秘密漏示罪の容疑で逮捕・起訴された精神科の鑑定医の初公判が、奈良地裁で開かれています。この調査報告書について、どのような意見をお持ちですか。
田島 講談社が第三者を入れて調査委員会を作るというこ...







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