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評者◆対談 中村邦生×千石英世
老いるからこそ、書く 91歳、最年長作家が問い続けた生
書簡文学論
小島信夫 著
水声社
小説の楽しみ
小島信夫 著
水声社
No.2860 ・ 2008年03月01日




 06年12月、作家・小島信夫は91歳で他界した。彼の死から一年後、このたび『書簡文学論』『小説の楽しみ』(水声社)の二著が刊行された。最期の最期まで「小説とは」「文学とは」を問い続け、人生と小説、人生と文学の境い目が消滅したかのような氏の表現、姿は、これからの文学の可能性について考えさせずにはおかない。これら二著の企画・構成をされた作家の中村邦生、文芸評論家の千石英世両氏に、小島文学をめぐって対談していただいた。
 この対談のノーカット版は、追って小社ウェブサイト上にアップいたします。併せてご覧下さい。
(対談日1月11日、井出彰・佐藤美奈子〔本紙編集〕)

内部と外部が反転し合う語り

 お二人とも小島信夫の仕事について何度も論じておられますし、小島信夫の著書の中でも登場します。また直接親しくしていらしたので、その辺のエピソードなども交えてお話しいただければと思います。まず『書簡文学論』の相手方であるN氏の方から、口火を切っていただければ、と思います。
中村 そのNさんの代理人として聞いてきたことを申しあげれば(笑)、こういう経緯があったようです。一九九〇年の秋に、小島さんご夫妻とご一緒に出雲地方を旅行する機会がありました。小泉八雲に関する集まりと山陰のたたら製鉄の跡地を...







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