書評/新聞記事 検索  図書新聞は、毎週土曜日書店発売、定期購読も承ります

【重要なお知らせ】お問い合わせフォーム故障中につき、直接メール(koudoku@toshoshimbun.com)かお電話にてバックナンバー・定期購読の御注文をお願い致します。

評者◆石見尚氏インタビュー
「日本ルネッサンス国」へ
No.2859 ・ 2008年02月23日




 『福本和夫著作集』全十巻(こぶし書房)の刊行が始まった。「福本イズム」として知られる初期の仕事のみならず、『日本ルネッサンス史論』に至る主要業績を網羅した、「定本」ともいえる著作集である。同著作集刊行会代表の石見尚氏に、その全容と福本和夫の思想的核心をめぐって話をうかがった。
(1月31日、東京・中野にて。聞き手・本紙編集部)

 ――石見さんは「日本ルネッサンス研究所」を主宰されています。福本和夫の「最後の弟子」に当たるそうですね。
石見 福本さんが『日本ルネッサンス史論』の末尾に、私との「交友よりえたる随時不断の示唆や助言に負う所も多大であった」と書いていますが、親子ほど年齢のちがう私のことを「弟子」だとは思っていなかったでしょう。一緒に左翼の社会運動や理論研究、反スターリン主義の理論構成に取り組んできた、仲間の一人ということだと思います。私は共同研究において教えられるところ多く、人生の師として尊敬しまた感謝しています。その頃のことを知っている人はほとんど亡くなってしまって、私を含めてもう五、六人しか残っていません。
 戦後、コミンフォルムの批判を契機として、日本共産党が所感派と国際派に分裂しましたが、その時に福本さんは、国際派の中に統一協議会という派を形成しました。一九...







【今すぐどなたでも読める書評・記事はこちら】
  • 新聞連載(※一部連載を除く)
  • サイト限定連載
  • 読者書評
  • 【現在、図書新聞を定期購読されている方】
    こちらのフォームから「ご契約者のお名前」「郵便番号、ご住所」「メールアドレス」「ID・パスワード新規取得」の旨をご連絡ください。
    【定期購読されていない方】
    定期購読契約が必要です。
    こちらから定期購読のお申し込みをしてください。






    
    リンクサイト
    サイト限定連載
    
    図書新聞出版
      最新刊
    『新宿センチメンタル・ジャーニー』
    『山・自然探究――紀行・エッセイ・評論集』
    『【新版】クリストとジャンヌ=クロード ライフ=ワークス=プロジェクト』
    書店別 週間ベストセラーズ
    ■東京■東京堂書店様調べ
    1位 マチズモを削り取れ
    (武田砂鉄)
    2位 喫茶店で松本隆さんから聞いたこと
    (山下賢二)
    3位 古くて素敵なクラシック・レコードたち
    (村上春樹)
    ■新潟■萬松堂様調べ
    1位 老いる意味
    (森村誠一)
    2位 老いの福袋
    (樋口恵子)
    3位 もうだまされない
    新型コロナの大誤解
    (西村秀一)

    取扱い書店企業概要プライバシーポリシー利用規約