演劇
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一人の俗人の運命
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書籍・作品名 : オイディプス王
著者・制作者名 : ソポクレス
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いなり寿司
59才
男性
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有名なタイトルのため、内容に関してまっさらの状態で読んだとは言えない。
全体に悲歎の情を盛り上げる紆余曲折を含んでいる。決して簡単には受け入れられない悲劇の出生の秘密に触れる事の困難や恐れを巧みに描いていると思う。気位も高く、気性も荒い国王が自身の汚辱の淵に立ってその底を覗き見るに至る螺旋階段を下りていくような展開。主人公に聖性は感じられず、一人の俗人として描かれている。感情移入はしにくいが、一人の男の身に起きた諸々の運命の背後に、神の信託があるというところは、信仰深い民の日々の生活に根差した物語だという事を表しているように思う。あまりにも忌まわしい構図(設定)には驚く。 |
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図書新聞出版 最新刊 |
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『新宿センチメンタル・ジャーニー』 |
『山・自然探究――紀行・エッセイ・評論集』 |
『【新版】クリストとジャンヌ=クロード ライフ=ワークス=プロジェクト』
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書店別 週間ベストセラーズ
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