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その他
ジャーナリストの視点
書籍・作品名 : 点頭録
著者・制作者名 : 夏目漱石  
いなり寿司   59才   男性   





夏目漱石「点頭録」を読んだ。刺激的な小論だった。第一次世界大戦時の英独仏を日本(漱石がいる地点)から見た見解の一つである。英仏に影響を及ぼしたドイツの軍国主義にも目的があるはずだ、という意見と、国家主義の思想家トライチケの主張の併論。それらの経緯を辿っても、日本にいて当事国の事はよくわからない、という。反戦、という色調でもなく当時のドイツ(軍国主義)について論じている。
もし軍国主義が領土拡張のために大ドイツ帝国樹立を画策して、戦争という腕力によって成功したとしても、その暁には軍国主義は無用なものとなり、統一を成し遂げた次にするべきことは内政の安定・充実であるという見解は、とても良心的であるように感じた。
新聞記者時代の漱石の書いた文章(記事)。






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